人生の目的完成の宣言

親鸞聖人は29歳の時、阿弥陀如来の本願という大船に乗せていただいたとおっしゃっています。

そのことは多くの人に知られている「正信偈」の最初の2行に明らかです。

「帰命無量寿如来 南無不可思議光」(正信偈)

これは親鸞聖人が、ご自身のことを書かれたものです。

「親鸞は、無量寿如来に帰命いたしました。
 親鸞は、不可思議光に南無いたしました」
と言われています。

「無量寿如来」も「不可思議光」も阿弥陀如来のことです。
「南無」はインドの昔の言葉、「帰命」は昔の中国の言葉です。

お釈迦様がインドで説かれた仏教は、中国に伝えられ、朝鮮半島から日本に渡りましたから、インドや中国の言葉で書かれています。

意味は同じで、ともに「救われた」「助けられた」ということです。

ですから、この2行は、
「親鸞は、阿弥陀如来に救われたぞ、
 親鸞は、阿弥陀如来に助けられたぞ」

と、同じことを2回繰り返されているのです。

それは、何千回、何万回言っても言い足りない、書いても書いても書き足りない喜びを、2度繰り返すことで、表されているのです。

人生の目的を阿弥陀如来によって達成させていただいた親鸞聖人の鮮やかな告白のお言葉です。

四季彩の丘 北海道・美瑛町

四季彩の丘 北海道・美瑛町

親鸞聖人の教えの一枚看板『平生業成』

人生に目的がある。だから早く達成せよ。これ以外に親鸞聖人90年のメッセージはありませんでした。

だから、親鸞聖人の教えを、漢字4字で「平生業成」の教えといわれます。

「平生業成」とは、
「平生」とは、死んだ後ではない、生きている現在ということです。
「業」とは、事業の業の字を書いて仏教では「ごう」と読みます。

親鸞聖人は人生の大事業のことを「業」と言われています。言い換えますと、人生の目的ということです。

何のために生まれてきたのか、何のために生きているのか、苦しくともなぜ生きなければならないのか、ということです。

すべての人にとって、これ以上大切なことはありません。

最後の「成」とは、完成する、達成するということです。

人生には、これ1つ果たさなければならない、という大事な目的がある、それは現在、完成できる。だから早く完成しなさいよ、と教えられたのが親鸞聖人ですから、聖人の教えを「平生業成」の教えというのです。

 

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