報いきれない仏恩に苦しまれ、高熱で寝込まれる

聖人59歳(寛喜3年)のことです。

4月14日昼ごろより、風邪ぎみだった聖人が、晩からついに寝込んでしまわれました。

一切の人を寄せつけず、ただじーっと寝ておられ、飲食も、薬も口にせられません。

そおっと、身体に触れてみると、全身が火のように熱い。頭も、ひどく脈打っていました。

そんな状態が続いた、4日めの朝、「ああ、そうだったのか」と、独り言のように言われて、床から出られました。

不思議に思って尋ねると、17、8年前も、衆生済度のことで迷い苦しんだが、大悲を伝えること以上の、報恩の道のないことを、またまた明らかに知らされたとおっしゃって、布教にたたれたことがありました。

 「三部経読誦」 「平太郎の見た霊夢」

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