ナターシャの「ロシアより愛をこめて」最終回
THE WORLD MEETS BUDDHISM
ロシア東部の町に生まれる。
ウラジオストクの海洋国立大学・経済学部卒業。
在学中に、富山大学に留学し、
親鸞聖人のみ教えと出遇う。富山市在住。
日本語能力試験1級に合格
祖国に仏法伝える夢に向かって
最終回
3回目の富山の夏を迎えました。寒いのは大丈夫なんですが、蒸し暑いのは苦手です。こんな時は、冷たい麦茶や緑茶がいいですね。ロシアでは、お茶は熱いものと決まっていたので、冷たいお茶はカルチャーショックでした。でも、だんだん飲めるようになり、今では好物の一つです。
* *
さて、射水の親鸞会館2000畳に友人と参詣できたことで、私のヤル気も倍増。しばらくして始めたロシア語の家庭教師先で、生徒さんにも話してみました。
「これは、私が最近読んだ中でいちばん感動した本です」
と言って、『なぜ生きる』の一節を紹介すると、その人は、2000畳に毎月参詣するようになったのです。これまで誘えた人は5人になりました。
日本語の勉強にも拍車がかかり、1日3時間は机に向かいました。親鸞会発行の本を辞書を引きながら拝読するのは、仏法と日本語の両方の勉強になりました。漢字に慣れるために読んだ林真理子の恋愛小説も面白かったです。
努力の甲斐あって、日本語能力試験一級に、昨年合格しました。「参ります」と「いらっしゃいます」など、外国人には特に難しい敬語の使い分けや、四字熟語などが、少しは分かるようになりました。
でも、仏法を伝えるには、まだまだなんです。お釈迦さまの牛と荷車の例えを友達に話そうとしたのですが、言葉がすらすらと出てこなくて、とても悔しい思いをしました。
「あー、日本人に生まれたかった!!」
日本語だけでなく、教えを正しく学ぶのが、今の私の最優先です。教学は、コツコツ受験して、『教学聖典』(7)まで進みました。
ロシア1億8000万人に伝える夢に向かって、頑張りたいと思います。皆さん、応援してくださいね。ダスヴィダーニヤ(さようなら)。
ナターシャのロシアより愛を込めて 第1回
ナターシャのロシアより愛を込めて 第2回
ナターシャのロシアより愛を込めて 第3回
ナターシャのロシアより愛を込めて 第4回
ナターシャのロシアより愛を込めて 最終回