親鸞会正本堂建設プロジェクト2000畳

音響編
〜(2)大講堂のどこでも聞きやすい音響設備(2/2)

音響は正本堂の命

 仏法は聴聞に極まる。正本堂の目的も、「聞く」以外にありません。2000畳のどこに座っても、説法が明瞭に聞こえる。それが建設の最大のポイントでした。


大講堂に設置される平面スピーカー

 採用した平面スピーカーは新開発の機材で、音が四方へ拡散せず、離れても音が減衰しない特長があります。

この平面スピーカーを大講堂前方の壁に並べれば、2000畳の前と後ろで、約100メートルの距離があっても、理論上、同じように聞こえるはずでした。

 平成16年7月、大講堂で最初の音響試験が行われました。ところが、音量を上げると、後方の壁から予想以上に音がはね返えり、残響が耳に残ったのです。


スピーカーの音は、後方の壁から予想以上に強く跳ね返り、山彦のような反響(ロングパスエコー)が起きていたのです。

「こんなはずでは……」。

関係者は肩を落としました。



その後、後ろの壁はもちろん、左右の壁の吸音性も高め、天井に新たに取り付けた普通のスピーカーも併用し、連日、調整を重ねました。正本堂の命である音響に、担当者は夜を徹して取り組んだのです。3ヵ月後の10月7日、音響の最終確認が行われました。

ついに完成


大講堂での最初の音響試験は、期待どおりにはいきませんでした。平面スピーカーの特性が裏目に出て、反響が強く、かえって聞き取れない。現場の関係者は困惑しました。

試験に立ち会った建設委員会の山口氏(仮名)は語ります。

「どこに座っても、説法がハッキリ聞こえる。これがもっとも大事なポイントでした。その正本堂の"命"に欠陥があれば、全部建て直さねばなりません。皆、真っ青になりました」

しかし、落胆している場合ではありません。

実験を重ね、従来のコーン・スピーカーも追加し、吸音材を増やすなど、改良に次ぐ改良が重ねられました。なにしろ世界に例がない2000畳の空間、すべてが手探りでした。

 


そして迎えた音響試験最終日、2000畳の最前列から、最後列までくまなく歩いて検査をし、ついに満足できる音響が完成したのです。

関係者の涙ぐましい努力の甲斐あって、2000畳の講堂では、どの場所に座っても、明瞭に親鸞聖人の教えを聞くことが出来ます。

どうぞご自身で体感して下さい。

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