苦しみが転じて喜びとなる不思議

8 月 5, 2009 on 1:14 pm | In 浄土真宗 | No Comments

野球

 阿弥陀仏に救われると、煩悩(苦しみ)がそのまま菩提(喜び)になる、不思議な世界に生かされると、親鸞聖人は教えられています。

 そんなことはとても信じられないことですよね。
 しかし考えてみると、普通はイヤなことが、ある状況下ではものすごくうれしいことになる、ってことが実際あります。

 7月20日、ヤンキースの松井がサヨナラホームランを打ちました。
 ホームベースで大歓迎される松井。
 ヒーローインタビュー中に、チームメイトにクリームを顔にべったり塗られてしまったのです。

 といっても、これはヤンキースではお決まりの儀式。それを松井は忘れていたために、いきなり顔面にクリームを塗られた形になりました。

 さて、その時の松井のリアクション、コメントはいかに。

松井秀、今季初のサヨナラ弾!「完璧でした」 (SANSPO.COMより)
 米大リーグ、ヤンキースの松井秀喜外野手は20日(日本時間21日)、ニューヨークでのオリオールズ戦に「5番・指名打者」で先発出場し、ライトスタンドへ弾丸ライナーでサヨナラ本塁打を放った。試合は2−1でヤンキースがサヨナラ勝ちした。
※サヨナラホームランの動画http://mlb.mlb.com/media/video.jsp?content_id=5646923
試合後のインタビュー中にはチームメイトのバーネットからクリームを顔に塗られる歓迎も。「こういうことなら、毎回味わってもいいですね」と笑顔で話した。

 もし、街を歩いている時や、駅のホームで電車を待っている時、突然だれかから顔に生クリームをべったり塗られたら、めちゃくちゃ腹が立つでしょう。

 ところが同じことを、サヨナラ弾を放った直後の、最高の気分の時にされると、「毎回味わってもいい」ほどうれしいことになってしまう。
 ダイヤモンドをゆっくりと一周して、ホームベースに戻ってきた時、チームメイトが覆いかぶさってきてたたかれまくる痛みも、松井にはすべて喜びになっているはずです。

 阿弥陀仏に救われた絶対の世界は、とても言葉で表せるものではありませんが、なんとか知らせたい思いから、親鸞聖人は氷と水の関係に例えて次のように教えられています。

「罪障功徳の体となる 氷と水のごとくにて 氷多きに水多し 障り多きに徳多し」 (『高僧和讃』)

「阿弥陀仏に救われると、欲や怒りの煩悩(罪障)の氷が解けて、幸せよろこぶ菩提の水(功徳の体)となる。大きな氷ほど解けた水が多いように、極悪最下の親鸞こそが、極善無上の幸せ者だ」

 シブ柿のシブがそのまま甘味になるように、煩悩(苦しみ)一杯が功徳(幸せ)一杯となる、すごい確信に満ちています。

 苦しみがそのまま幸せになる、そんな不可称・不可説・不可思議な世界なのです。

(G)

「魚になるまで泳げ!」古橋 廣之進さん死去

8 月 4, 2009 on 6:43 pm | In 未分類, 社会 | No Comments

親鸞会 海と空

◆「魚になるまで泳げ!」古橋 廣之進さん死去

  大きな目標を持って一筋に努力し、苦しみにも耐えてこそ、大きく成長できる

●中指切断のハンディ乗り越え世界記録

8月2日、古橋 廣之進(ふるはし ひろのしん、1928年 - 2009年)さんが亡くなりました。

古橋さんは、第二次世界大戦終了後の水泳界で次々と世界記録を打ち立てて
「フジヤマのトビウオ」の異名を取った人です。

現役引退後は、母校・日本大学の教授や日本水泳連盟会長、日本オリンピック委員会会長を歴任しました。
古橋さんは小学校4年で水泳を覚えて以来、かれこれ約6万キロ、地球を1周半するほど
泳いだ
といわれます。
敗戦直後の選手時代、自由形で33回の世界新記録も打ち出しています。

戦時中だった中学3年の時、歯車に左手をかまれ、中指を第一関節だけ残して切断する
事故に見舞われました。
このけがは手で水をかくスイマーにとっては致命的であり、
「もう自分の水泳も終わりだな」と思ったそうです。

しかしその後も水泳を続けました。
戦後の食糧難、交通事情の悪さから何時間も移動に費やさねばならなかった日々…。
条件の悪さを人一倍の練習量と工夫でカバーした日大での選手生活は、
想像以上に厳しいものだったといわれます。

その苦労の甲斐あって、1947年の日本選手権では400m自由形を4分38秒4で優勝し、
公式記録にはならなかったものの当時の世界記録を上回るタイムを出したのです。

1948年のロンドンオリンピックは敗戦国の日本は参加を認められなかったため不出場
でした。
この時、日本ではオリンピックの水泳競技の決勝と同日に日本選手権が開催され
古橋さんは400m自由形4分33秒4、1500m自由形で18分37秒0を出しロンドン五輪金メダリスト
のタイムはおろか当時の世界記録をも上回りました。

1949年、初の海外遠征、アメリカ全米選手権への参加。戦後間もないアメリカは、
日本人を「ジャップ」とけなし、日本の記録を全く信じていませんでした。
しかし、大会初日に日本チームは世界新を連発し、水泳大国アメリカに圧勝!
(400m自由形4分33秒3、800m自由形9分33秒5、1500m自由形18分19秒0で世界新記録
を樹立)

報道陣はすぐに非礼をわび、アメリカの新聞で古橋を
「フジヤマのトビウオ」(The Flying Fish of Fujiyama)

と絶賛したのです。
そのニュースはすぐに世界へ広がりました。

●「日本の皆さん、どうか古橋を責めないでやってください」~記録を超えた感動~

翌年古橋さんは2月から約3カ月間、南米5カ国を回りました。
ところがその最初の訪問地ブラジルで、思いがけない不運に見舞われました。
生水は飲むなと言われていたのですが、ある日、部屋に飲料水が置いてあり、ボーイが
「消毒してある」というので、ついコップに一杯の水を口にしてしまったのです。
その晩から猛烈な下痢に襲われました。
調べたところ、アメーバ赤痢と分かりました。

抗生物質もない時代、公表すれば隔離されてしまうというので、じっと部屋に閉じ
こもり、皆の移動についていくのがやっとだったといいます。

帰国後もその後遺症には長く悩まされました。
以前のようには体がいうことをきかず、
1952(昭和27)年のヘルシンキオリンピックでも、400m自由形で8位という
不振に終わってしまったのです。

しかしこの時、実況を担当したNHKの飯田次男アナウンサーが涙声で

「日本の皆さん、どうか古橋を責めないでやってください。
古橋の活躍なくして戦後の日本の発展はありえなかったのであります。
古橋にありがとうを言ってあげてください」

と述べ、多くの人たちに記録を超えた感動を与えました。

●”受身の姿勢”からは、並の結果しか生まれません。

「魚になるまで泳げ」

これは古橋の名言です。
古橋さんは、後輩たちに「魚になるまで泳げ」と言い続けてきました。
そういう気持ちで、練習も量をこなせということです。
本人は、1日2万メートル、多いときは3万ぐらい泳いだこともあったとのこと。
あるインタビューではこう話しています。

「泳ぎ込むことによって、体が自然に覚え込むんです。
赤ん坊は教えられて歩けるようになるわけじゃない。
1歩あるいては転び、2歩あるいては転びして覚えていくんです」

「コーチもいない、トレーニング法も確立されていない時代ですから、皆自分で
考えて工夫
し、50mのスピードを1,500mまで持続させることを目標にしました。
竹の棒の両端に石をぶら下げてダンベル代わりしたりもしました。
マラソンのようなこともやり、バスケット、野球、相撲、ラグビーにテニスと、
様々なスポーツにも取り組みましたし、進駐軍に頼んでアメリカの水泳の本を
取り寄せてもらって、最新のノウハウも勉強しました。
強くなるには頭も必要なんです

練習も、与えられたプログラムをこなすという”受身の姿勢”からは、並の結果しか
生まれません。

今の水泳のように10分の1秒、100分の1秒の間に世界のトップがひしめいている
時代には特にそれがいえます」
最後に古橋さんが文化勲章の受章を祝う会で披露した言葉を紹介したいと思います。

「戦争が終わって、再び水泳ができるようになった時、
 “魚になるまで泳ごう”と思った。
私の目標は世界一になることだった。
 だから人の何倍もの練習を苦しいとも思わなかった。

人間というものは、大きな目標を持って一筋に努力し、
工夫し、苦しみにも耐えてこそ、大きく成長していけるもの
だと思う。
私は水泳から多くのことを学んだ。

『泳心一路』は、そんな私のこころにひびく言葉である」

(古橋広之進)

実際に幾多の苦難を乗り越えてこられた古橋さんの言葉だけに
重みがあります。成功は努力の結晶である。楽にえられるものは、貧と恥のみである。

難の難   乗り越えてこそ   光あり
(高森顕徹先生著:『光に向かって100の花束』より)

光に向かって100の花束:高森顕徹(1万年堂出版)
http://www.10000nen.com/book/100hana/100hana.htm

親鸞会.NET» » 勝利者は常にあきらめない
http://www.shinrankai.net/2009/03/peter-j-gray.htm

JOC - Japanese Olympian Spirits
http://www.joc.or.jp/legend/01furuhashi/html/index.html

イライラする若者に

8 月 4, 2009 on 1:11 pm | In 社会 | No Comments

イライラ若者

 イライラを感じている人が20代、30代の人で増加し、60%を超えたことが、大学共同利用機関「統計数理研究所」の調査で分かりました。

 ここ数年、50代以上の世代のイライラ感は、ほぼ横ばい状態のため、若者が抱えるストレスの大きさが、改めて浮き彫りになっています。

 また一方、心のよりどころを求める傾向は、すべての世代に共通で、いちばん大切なものは「家族」と答えた人は過去最高の46%になりました。

 親鸞聖人は『歎異抄』で、このようにおっしゃっています。

「煩悩具足の凡夫・火宅無常の世界は、万のこと皆もってそらごと・たわごと・真実あることなきに、ただ念仏のみぞまことにておわします」(歎異抄)

〈意訳〉火宅のような不安な世界に住む、煩悩にまみれた人間のすべては、そらごと、たわごとであり、まことは一つもない。ただ弥陀の本願念仏のみがまことなのだ。

 不安な世の中で苦しむすべての人に、阿弥陀仏の本願を知っていただきたいと思わずにおれません。

(R)

【動画】同朋の里・F館建立最新状況(7月29日)

8 月 3, 2009 on 10:50 am | In 聞法ドメイン | No Comments

同朋の里・F館建立の最新状況を、動画で紹介いたします。

7月29日(金曜日)

1階床のコンクリート打ちの様子です。

これで基礎工事が終了しました。

周囲には、足場が組まれてます。

過ぎ去った20年、30年は、あっという間

7 月 31, 2009 on 1:55 pm | In 社会 | No Comments

長寿国日本

昨年の日本人の平均寿命は、女性が86.05歳、男性が79.29歳で、男女ともに過去最長を更新したそうです。

女性は24年連続で世界一、男性はアイスランド、香港、スイスについで4位。

子供のころ、86歳といえば、随分長生きされた方だなあと感じていましたが、今や平均とは、驚きます。

男性はガン、女性は脳血管疾患の死亡が少なくなったのが長寿に寄与したと分析されていました。

平均寿命まで、あと○年生きられるのか、と計算した人もあるでしょう。

未来の20年、30年といえば、長いように思いますが、過ぎ去った20年、30年は、あっという間です。

「こないだ戦争に行ってきたと思ったら、もう60年もたったのか」
と嘆息しているおじいさんや、
「こないだ嫁に来たと思ったら、もう子供が結婚して、孫ができた、ハア〜」
というおばあさんのため息を、時たま、耳にします。

蓮如上人が、
「一生過ぎ易し。今に至りて、誰か百年の形体を保つべきや」
とおっしゃるとおりです。

一瞬の人生、何のために生まれてきたのか。答えは、真実の仏法に明示されています。

(E)

因果の道理に、時効はない

7 月 30, 2009 on 1:17 pm | In 社会 | No Comments

時効廃止?

 殺人など、死刑も適用されうる重大犯罪については、時効を廃止する方向で、法務省が検討しているそうです。

 ちなみに殺人は、刑事で15年、民事で20年で時効になります。
 時効がないと困ることもあるのでしょうが、理不尽に家族を殺された人にとっては、時報がポーンと鳴ると同時に犯人が無罪放免になるなんて、重ねて理不尽を味わうことになるでしょう。

 このことを、『読売新聞』の1面コラム「編集手帳」(18日)にも、次のように書かれていました。

 犯人は、時効まで何年、あと何年…と「引き算」で生きる。
 遺族は、あの子がいれば今年は小学生、もう中学生…と、「足し算」で生きる。
 ゴールのある引き算と違い、足し算に終わりはない。
 遺族にとって時効は、逃げおおせた犯人に贈る理不尽な“ご褒美”と映ろう。
 法務省の勉強会が、殺人など重い罪の時効を廃止する方針を最終報告にまとめた。
 事件から日がたつほど物証や目撃証言は集めにくく、時効廃止が冤罪につながるのを懸念する声もあり、議論はまだ扉の入り口である。(毎日新聞

 この日本で、時効を迎えた殺人事件が、過去5年で241件もある。驚きですね。

 仏教の根幹は「因果の道理」「善因善果 悪因悪果 自因自果」と教えられています。

 ここで「因」とは、私たちの行い、「果」は運命のことですから、(運命は、本来は仏教の言葉ではありませんが……)「善い行いをすれば、必ず善い運命が。悪い行いをすれば、必ず悪い運命があらわれる。自分のやった行いは、善いのも悪いのも、自分に運命をもたらす」というのが、厳粛な因果の道理です。

 自分のまいたタネが、そのうち腐って芽が出なくなる、ということは、万に一つ、億に一つもありません。
 悪いことをすれば、時間はかかっても、必ず悪い結果をもたらします。

 私たちの行為を、仏教で「業(ごう)」といいますので、このことを「業力不滅」といわれます。
 因果の道理には、時効はありません。

 まいたタネは、必ずいつか生えるのです。

(I)

人生の物差しは、親鸞聖人のみ教え

7 月 29, 2009 on 2:01 pm | In 参詣者の声 | No Comments

 韓国の親鸞会会員からの投稿です。

韓国親鸞会

 去年の12月、母と一緒に親鸞会会員となり、すでに会員になっていた祖母と親子3代で聞法しています。

 家の宗旨が仏教だったので、小さいころから祖母と両親に連れられて寺に行くのが好きでした。
 大学生になってからは、自分自身の人生の物差しが必要と思い、仏教に関心を持ち、仏教徒になろうと決めたのです。

 しかし韓国では、仏教を体系的に教えてもらえる機会がほとんどありません。
 仏教徒といいながら教えを知らない自分が恥ずかしく、常々教えを知りたいと思っていました。

 そんな中、「仏教の勉強会があるから一緒に行ってみないか」という祖母の誘いで、初めて親鸞会とご縁を結びました。
 勉強会に参加すればするほど、祖母が以前より明るくて穏やかになった理由を実感しました。

 母も誘って一緒に聴聞するようになり、昨年11月、親子3人で親鸞会結成50周年記念大会に参詣。
 高森顕徹先生のご説法を聴聞し、自分の過去を振り返ってみました。

 これまでのすべてのことが、親鸞聖人の教えられた道を進むよう、阿弥陀仏が引っ張ってくださっていたことが強く知らされ、迷わず親鸞学徒になりました。

 これからも親子3人、人生の目的に向かって進ませていただきます。
 

『1Q84』のモチーフは

7 月 28, 2009 on 2:27 pm | In 社会 | No Comments

 村上春樹の新刊『1Q84』は、発売から12日で100万部突破、すでに200万部を超えているといいます。
 大変な反響ですが、内容はオウム真理教の事件がモチーフです。

 インタビューで村上春樹氏は、
「オウム裁判の傍聴に10年以上通い、死刑囚になった元信者の心境を想像し続けた。それが作品の出発点になった」と語っています。

 優秀な若者がなぜ、オウムに走ったのか。

 オウム信者の中には、「自分の存在意義に、正面から答えてくれたのは教祖麻原だけだった」と漏らした青年もいました。
 人生の目的に渇き切った心は、泥水でもすすらずにいられなかったのでしょう。

 すべての人が最も知りたい人生の目的を教えられた、親鸞聖人のみ教えにこそ、事件の真の解決があるのではないでしょうか。

(R)

世紀の天文ショーを正本堂と一緒に

7 月 24, 2009 on 3:04 pm | In 日記 | No Comments

日食

数カ月前からマスコミなどで話題になっていたのが、「衆議院解散」「皆既日食」

衆議院解散はアレとして、老いも若きも今週の最大関心事は「日食」!先日22日は、太陽が月にスッポリ隠れてしまう皆既日食で、日本の陸地で観測できるものとしては、1963年7月21日以来46年ぶりとのこと。皆既日食は、トカラ列島などの限られた場所でしか見られませんが、月が太陽の一部のみを隠す部分日食は、日本全国で観測できるとあって大フィーバーでした。

そこで、親鸞会館のある富山県ではどうかといいますと、富山市天文台の情報によれば、9:52ごろから「食のはじめ」といって天頂側から徐々に欠け始め、11:07ごろに最も欠ける「食の最大」となり、この時の最大食分が74%。そして、12:24ごろに日食の終わりとなる「食のおわり」でした。ちなみに、最大食分が74%というのは、最大で太陽の74%が欠けてしまうということなんですが、70%を超える部分日食は1958年4月19日以来51年ぶりだそうです!

「そんなチャンスを、ぜひとも正本堂と撮りたい!」と思うのは、写真愛好家としては当然のことですね。ただ、日食の撮影というのは、まさしく「太陽の撮影」!太陽の光量はハンパではなく、どんなストロボをまとめてたいたところで及ばない明るさなんですね。ですから、そのまま撮っては、ただ真っ白く飛びまくった写真になりかねません。それなりの準備が必要です。

日食撮影の準備

最も大事なのは、そのケタ外れの光をいかにしてコントロールするかっていうことになります。つまり、人間なら日食観察用の「日食グラス」を使って観察するように、カメラにも日食グラスとかサングラスのような減光アイテムが必須となります。それが、NDフィルターですね。

一般的に、NDフィルターが使われるのは「滝の撮影」ですね。写真集などで日本の滝の写真を見てみると、水しぶきすら感じさせない絹糸のような綿のようなソフトな写りになっているかと思いますが、これはNDフィルターというカメラ用のサングラスを装着してシャッタースピードを遅くして撮っているからで、そうすることによって水しぶきがはじける荒々しい滝も、華麗な絹糸の滝に大変身してしまうのです!でも、この滝の撮影レベルでは、光量を1/4とか1/8程度に落とすNDフィルターで十分なんですが、さて、太陽になるとどんなもんでしょう?

推奨されているのは、富士フィルムやケンコーなどで扱っている、光量を1/10000にしてしまう超弩級のNDフィルター。透かしても何も見えない真っ黒なガラスみたいだそうですが、太陽を撮影することを考えなければ出番がないシロモノですね。そんな、使用頻度の低い1/10000のNDフィルターは、とっくにメーカー在庫も尽きしてしまい、頑張ったところで入荷は日食に間に合わず!はるかに減光能力の低い1/400も品切れとなり、揚げ句の果てには1/8なんていうのも品薄になる「特需」でした。

親鸞会館も写し込む「技」

しかし、そんな1/10000のNDフィルターなんて、今回の日食撮影が終われば、そのまま防湿庫行きで、気がつけば数世紀もの間発見されない正倉院の宝物状態になりかねません。そんなワンチャンスのために購入するのもバカバカしいですし、何よりもそんなに減光してしまえば太陽以外には何も写りません。そこで「正本堂も写し込んで撮影するには、アレを試してみるしかない!」と、ある特殊撮影&特殊画像加工を試してみることを企ててみました。

それが、HDR(ハイダイナミックレンジ)画像の生成ですね!

同じアングルで露出を段階的に変えた写真を数枚撮影し、パソコン上の特殊なソフトで多ビット画像に統合してしまうという銀塩写真では、まず難しい写真を作り出すという手法です。

気になる天候は……

さて、これほどの明度差のある写真でHDR画像を作ったことがない私ですが、いよいよ22日を迎えました。前日は雨!心配していた天気でしたが、雨の国である富山も珍しく晴れ、日食中は悪くても薄く雲がかかる程度でした。

いそいそと、カメラを2台設置。望遠専用と広角専用の2台です。広角のレンズには、もともと所有していた1/4のNDフィルターと反射除去用のPLフィルターの2枚重ねで対応。絞りは最大絞りで所有レンズならf22で、ISO感度も減感してISO100相当にしました。

そして、11:00過ぎ、周囲は薄暗くなりましたが、正本堂に露出を合わせて撮影したのがコレ。

日食と正本堂

……と、いくら部分日食とはいえ太陽の光量はハンパじゃありません!太陽がどこにあるのか分からないくらいにまぶしいじゃないですか!!減光しまくっていますが、シャッタースピードは1/5秒くらい。

ここから、段階的にシャッタースピードを速めていき、最速の1/8000秒まで持っていくと……、

日食と正本堂

……となってしまいます。まさに闇夜ですね。これでも、光量に追いつけないので、輪郭は丸くなってしまいました。でも、これ以上、暗く撮れないですね。さて、ここからHDR処理ソフト(しかも、トライアル版……)にて統合し、レタッチしたのがコレです。

日食

シャッタースピードにして、1/5秒と1/8000秒という両極端な露出の写真の統合ですので、1600倍もの明度差を通常レンジに圧縮しています。そのため、正本堂が夕暮れのように薄暗いのですが、これはご愛嬌。肉眼でも観察できない正本堂と日食のツーショットです!ネット上で日食写真を検索しても、HDRやっている人はあまり見掛けませんね。

この調子で、鷲のマークをクローズアップして撮ったのがコレ。

日食

これは、日食が始まったころですね。何となく鷲の陰影が分かる程度に露出を落としています。レンズ内での反射によってできるゴーストが日食の影響で三日月型になっていることに注目です!

ほぼ同じアングルで、露出を上げて撮ったのが次の写真です。

nisshoku01

ごらんのとおり、太陽に雲がかかっていたので、減光作用があって装備不十分な私としては恵みの雲でした。鷲のマークもカッコイイですね。

そんな感じで、今回の日食撮影は終了!HDR処理も体験できて面白かったです。

次回の金環日食に期待!

富山で次に観測できる部分日食は、来年1月15日の16:54ごろ。ほとんど日没なので、形は見えるかもしれませんが、最大食分11%なので、あまり欠けません。それよりも、2012年5月21日の7:21ごろには、日本の太平洋側では金環日食が見られ、富山では最大食分92%の部分日食が見られますので、それに期待したいと思います。法輪閣の屋上から撮れば、正本堂と立山連峰と日食のトリプルショットが期待できます!

それで、どうしても皆既日食を正本堂で見たければ2035年9月2日まで待つしかないようです。それこそ生きていられるかどうか……。

頑張って生き抜きたいと思います。

【動画】同朋の里・F館建立最新状況(7月23日)

7 月 24, 2009 on 12:42 pm | In 聞法ドメイン | No Comments

同朋の里・F館建立の最新状況を、動画で紹介いたします。

7月23日(木曜日)

土間のコンクリート打ち作業の後、畜熱用の石を配置しています。

地下からの熱を、これらの石が蓄えます。

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