本当のテロ対策とは

過激派組織「イスラム国」(IS)に対して、3千回を超える空爆が行われていますが、平和にはほど遠い状態です。空爆によって、ISメンバーを一人、殺すかわりに、新たなテロリストがその何倍も、生まれているのかも知れません。「宗教」の問題は、「武力」によって解決することは不可能でしょう。

真実の宗教を明らかにしない限り、世界に平和は訪れません。
2600年前、インドで仏教を説かれた釈迦は、
「怨みに報いるに怨みを以てしたならば、ついに怨みのやむことがない」
と、諭されています。
テロ攻撃を受けたから、空爆で報復する、ということでは、いつまでたっても怨みの連鎖が断ちきられることはないでしょう。
武力や、「イスラム教徒の入国を拒否する」という態度では、解決は遠のくばかりです。宗教の問題は、宗教によってのみ、解決できるでしょう。


僧侶のネット手配は是か非か

ネット通販大手のアマゾンが、法事をする僧侶を定額で手配する「お坊さん便」を始めました。これに対し、全日本仏教会が反発し、アメリカのアマゾン本社に、中止を申し入れるといわれています。

理由は、「宗教行為を商品化している」というものです。
「お坊さん便」に賛成する人は、「今までの仏教こそ、宗教を商品にして、法外な料金を取ってきたじゃないか。定額で料金が明快なのは有り難い」と喜んでいます。
これからも、賛否両論が続くでしょう。

しかし、そもそも仏教は、「葬式・法事」を行うための「宗教」なのでしょうか。
仏教を説かれたお釈迦様は、「法事は、まずこうして、次にこうしなさい」というように、遺体の扱い方や儀式の方法を教えられた方ではありません。常に生きた人を相手に、生きている今、本当の幸福になれる道一つを、教え続けていかれました。

ネットを使うべきかという「手段」を論ずる前に、仏法には何が説かれているかという、「中身」こそ知ってもらいたいと、思わずにおれません。


健康寿命を延ばそう

今「健康寿命」という言葉が、話題になっています。たしかに平均寿命は全国的に延びていますが、大事なのは「ただ長生きすること」ではなく、「健康で長生きすること」だといわれています。

「健康寿命」というのは、「日常生活が問題なく送れる期間」のことです。

平成25年の厚生労働省の発表によりますと、男性の平均寿命は80.21歳、健康寿命は71.19歳です。平均寿命と健康余命のあいだに、「9年」の差があると言うことは、9年間は、寝たきりとか、一人では歩けないとか、不健康な状態が続く、ということです。

女性の場合は、平均寿命は86.61歳、健康寿命は74.21歳ですから、不健康な状態が12年間、続くことになります。

ですから「健康だ、健康だ」といいましても、いつまでも続くものではありません。皆、死ぬまで、自分の足で歩きたいと思いますが、なかなか、そうはいきません。

若い時は、旅行に行ったり、スポーツを楽しんだり、美味しい食事に舌鼓を打つことができますが、それらの生きがいは、年齢とともに楽しめなくなってきます。たとえ、旅行や好きな食事ができない身体になっても、人生には「このために生きなければならない」という、大事な目的があります。その人生の目的を果たせば、一人でトイレに行けないような身体になったとしても、「人間に生まれて良かった! この身になるための人生だった」という大満足は、死ぬまで続きます。

なんのために寿命を延ばすかを考えるということは、「なぜ生きる」の人生の目的を考えるということです。この一大事に気付く人が増えることを、願ってやみません。


ソーセージでガンになる?WHO発表で大騒ぎ

世界保健機関WHOの組織である国際がん研究機関(IARC)が10月に、ベーコンやハム、ソーセージのような加工肉を食べると、ガンになる可能性があると発表しました。

毎日、50グラム食べると、大腸がんになるリスクが18%高まるそうです。これで世界中の人が驚きました。発がん性の五段階評価で、加工肉は最高レベルの「グループ1」です。これは「アスベスト」や「喫煙」と同じです。

では、ステーキのような、加工していない肉はどうかというと、二番目に高い「グループ2A」です。これを聞いた人たちが、「肉を食べたらガンになるのか!」と驚いたのですが、実は「グループ2A」といっても、「発がん性がおそらくある」というレベルです。そんな程度のことを、発表する必要があったのかと、批判されています。

WHOは、ようするに「食べ過ぎはよくない」という程度の、当たり前のことを言っただけなのですが、「ハムを食べたらガンになる」というメッセージだけが強烈に伝わって、世界中に混乱を引き起こしました。なぜ、大騒ぎになったかというと、「ガン」と聞くと、「死」を連想するからです。「肉を食べたら死ぬ」といわれると皆、「本当か?」と騒ぎます。皆それほど、「死」を怖れている、ということです。来年は、コーヒーについても、発表があるそうです。今の所、コーヒーは3番めの2B「発がん性の可能性あり」ですが、再調査の結果、どうなるかわかりません。また「コーヒーを飲んだらガンになるのか!」と大騒ぎになるかもしれません。それほど私たちは、死を恐れています。

そのイヤな「死」に、私たちは一日一日、近づいています。未来が暗いのに、現在が明るくなるはずはないでしょう。

来世は必ず弥陀の浄土へ往けるとハッキリした「往生一定」にならない限り、今を明るくすることはできないと、親鸞聖人は教えておられます。現在ただ今から、未来永遠の幸福になれる道を教えられた親鸞聖人だから、「世界の光」と称賛されるのでしょう。


正直者はバカをみる?

「正直者はバカをみる」という人がいますが、それは目先のことだけ見ているからではないでしょうか。長い目で見たら、ウソが、いかに高くつくか、最近の企業の事件が教えてくれています。

ドイツ経済の中核VW社の不正発覚により、VW社の株価は30パーセント以上、下落しました。世界で1100万台の車をリコールしなければなりません。その罰金や損害賠償は、天文学的な金額になるでしょう。

本当に長期にわたって利益を上げたければ、正直を貫かなければなりませんし、それは働く人の満足感も向上させます。2000年以降に成人になった、ミレニアル世代とよばれる人たちは、「自分さえ儲かればよい」という仕事よりも、「世界をより良いものにする」仕事に関心を示す傾向があるといわれます。

「正直を貫けば必ず成功する」と考える人たちが増えれば、このようなスキャンダルも減って、自分も他人も幸せになる、「自利利他」の明るい世の中になるでしょう。


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