教科書の中の存在だった老いと病と死

12 月 14, 2009 on 1:28 pm | In 参詣者の声 | No Comments

医療の現場から

 医学部の5年生になり、毎日病院で実習しています。

 医師から「手術は成功です」「病気は治りましたよ」と言われ喜ぶ人も多く見ましたが、「あと半年の命です」と宣告される人、「ご臨終です」と告げられる家族を目の当たりにしました。

 今までほとんど教科書の中の存在だった老いと病と死が、急に形になって目の前に現れたように思いました。
 無常と何度も聞かせていただき、しかも現実の死を前にしておりながら、なお我が事として受け止められない自分を知らされます。

 最後は必ず消える命、それをなぜ生かすのか。なぜ私は生きるのか。生きねばならぬのか。その答えを知らされ医療に従事できる私は、本当に幸せ者です。
 

警備の仕事をきっかけに

12 月 10, 2009 on 11:22 am | In 参詣者の声 | No Comments

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このたび、親鸞学徒になった警備会社のMさんは、
1年前から親鸞会館ご法話の時、警備の仕事をしています。
「なぜ青年がこんなに多いのか」
と疑問に思いながらも、廊下で聞いているうち、
因果の道理に基づく理路整然とした話に引かれたそうです。

今年6月のご法話には、初めて二千畳の大講堂で聞かせて
いただくことができ、

「直接、聞かせていただくと、全然違いますね」

と喜んでいました。
その後も聞法を重ね、「これが正しい浄土真宗の教えなのか」と感動し、
御名号本尊をご下附していただくことになりました。
 警備の仕事をきっかけに、光に向かわれる姿に、
強い阿弥陀仏のご念力を感ぜずにおれませんでした。

『にじいろのさかな』(自利利他の精神)

12 月 7, 2009 on 11:04 am | In 浄土真宗 | No Comments

自利利他

息子の誕生日に、離れて暮らす両親が絵本を送ってきてくれました。
タイトルは、『にじいろのさかな』(マーカス・フィスター作・絵、谷川俊太郎訳)です。
表紙には、虹のような、いろいろな色のうろこをもった魚が一匹。絵本には珍しく、キラキラ光る銀色も使われています。
「わーっ、きれい!」
歓声を上げる息子と一緒に、読み始めました。
・・・・・・
にじいろの魚は、銀色の光るうろこを何枚も持っていた。
周囲の魚にうらやましがられ、「その光るうろこ、1枚くれない?」とねだられる。
でも、にじいろの魚は、威張って、あげようとはしなかった。そのうちに、魚たちは相手にしなくなり、一人ぼっちに。
かしこいタコのアドバイスにしたがって、光るうろこをほかの魚に分けてやった。1枚、また1枚……。
どんどん分けているうちに、にじいろの魚の光るうろこは、1枚だけになってしまう。
でも、心は、幸せな気持ちで満たされた。
・・・・・・・

仏教でいう、「自利利他(じりりた)」に通じる内容でした。
他人を利するままが、自分も利することになる。
何かを独り占めにするよりも、他人に分け与えたほうが、自分も幸せになれる。
他人に分けると、自分の取り分が減ってしまうから、損したように思うかもしれませんが、そうではない。逆に、より幸せになれるのだと仏教では、説かれています。

読み終わって、子供が尋ねてきました。
「みんなにあげると、幸せになれるの?」
「そうだよ。みんなに分けてあげたほうが、幸せになれるんだよ」
「じゃあ、ボクも分けてあげよう!」

今までは、「これ、全部ボクのだよ」なんて、欲張っていた息子でしたが、翌日、泣きべそをかいていた友達に早速、自分の好きなお菓子を分けてやっていました。
泣き止んだ友達の笑顔を見て、息子もニコニコ顔に。
「分けてあげると、うれしくなるでしょう?」
「うん。うれしくなった。幸せな気持ちになった。本当だね」

子供心に幸せの法則を刻む絵本を贈ってくれた両親に感謝!です。

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