人生は同じことの繰り返し?

11 月 10, 2008 on 2:01 pm | In 日記 | No Comments

賽の河原


 日本で徒労を「賽の河原」といいますが、これにあたるのが、ギリシア神話の「シーシュポスの岩」という話です。

 神々の怒りに触れたシーシュポスは、冥土で巨大な岩を山頂まで運び上げる刑罰を科せられています。
 なんとか岩を運び終えると、岩は自然に転がり落ちてしまうので、この苦役を永遠に繰り返さなければならないのです。

 たしかに、意味も目的もない労働ほど恐ろしい懲罰はないでしょう。

 しかし私たちの人生も、同じようなものとは言えないでしょうか。
 カミュは、私たちの生もシーシュポスに劣らず無意味だと言います。
 幸か不幸か、人間がそんな事実に気づくのは稀だから、平然と生きられるのかもしれませんね。

「こんにちの労働者は、生活の毎日毎日を、同じ仕事に従事している。その運命はシーシュポスに劣らず無意味だ。しかし、かれが悲劇的であるのは、かれが意識的になる稀な瞬間だけだ。」(カミュ『シーシュポスの神話』) 

 ゴールのない円周を回り続けよと言われたら、脚に力が入りません。
 生きる目的地を知ってこそ、心から充実した人生になるでしょう。

 (R)

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