英雄が一転して非難の的に

8 月 30, 2008 on 11:29 pm | In 社会 | No Comments

北京オリンピック


 北京オリンピック男子110メートル障害で、中国の劉翔選手(25)が、アキレスけんの痛みを理由に棄権しました。
 アテネ五輪では金メダルを取り、13億人の希望を背負った英雄でした。

 けがだから仕方ないと同情する意見もある一方、ネットには非難の書き込みが集中しました。

「中国人のメンツをつぶした」「この脱走兵め」「誰よりも早く逃げた」など、容赦ない罵倒の声があふれています。

 激しい批判の背景には、劉翔選手の高い収入と、ぜいたくな暮らしぶりもあるようです。
 中国メディアの報道によると、アテネ五輪後は商業活動が増え、自動車、不動産などの広告収入だけで収入は8000万元に達したといいます。
 高級な外車を乗り回し、2億円の豪邸を購入したことも話題となりました。

 国民の期待を一身に受けた英雄も、その期待にこたえることができなければ、一転してこき下ろされる。
 都合によってコロコロ変わる、人間の評価の実態を見るようです。
(R)

当たり前の風景に

8 月 22, 2008 on 1:15 pm | In 参詣者の声 | No Comments

親鸞会 風景


 年配の会員の方から、親鸞会とご縁を結ぶ前の、このようなお話をよく聞きます。

「私の嫁ぎ先の村は、寺の鐘が鳴れば、村中総出で参って、田んぼにはだれもおらんようになる、そんなところでした」(滋賀のIさん)

「幼いころから母に、仏法を聞け聞けと言われましたが、どこでだれに聞けばよいか分からず」(岩手のKさん)

「安芸門徒の家に生まれ、いつとはなしに『正信偈』を覚えました。母は『仏教を聞くために生まれてきたのよ』と、話してくれました。『仏法を聞くのに、足を投げ出したり、居眠りしたら大変なことよ』とも」(広島のMさん)

「祖父母も両親も熱心な真宗門徒で、よく『正信偈』の勤行をしていました。家族の会話から、『平生業成』や『信心決定』という言葉は耳にしていました」(石川のOさん)

「18で上京する時、『信仰を忘れるんじゃないよ』と、母から言われ、六字の御名号と勤行の本を手渡されたのです。祖母や両親が『正信偈』を拝読する声を聞いて育ち、寺の日曜学校では『真宗宗歌』や『恩徳讃』に慣れ親しんでいました」(東京のFさん)

「幼いころは母の勤行の声で一日が始まり、小学生になると母に連れられ寺参りもしました」(鳥取のSさん)

  ……これらの証言から推測されるのは、50年ほど前までは「みんなで仏法を聞く」「勤行をする」というのが、「当たり前の風景」だったということでしょう。
 それが、いつの間に当たり前でなくなってしまったのか分かりませんが、今日、そのような明るい話はほとんど聞きませんね。

 でも先日、親鸞会館に初めて参詣した東京のYさんは、声を弾ませておっしゃいました。

 「こんなに若い人たちが頑張っているなんて。浄土真宗の未来が明るくドンドン伸びていくのを確信しました」

 確かに、老若男女が二千畳の大講堂で、親鸞聖人の教えを真剣に聞き求め、すぐ近くの同朋の里では、心行くまで仏法談議がされている。
 老若男女が親鸞聖人の教えを語り合っている。現代にも、こんな場所があるなんて。

 真宗の未来は、きっとここから開けていくのだろう、そんな予感をYさんも感じ取られたのでしょう。
 私も同感です、Yさん。
 (M)

どこまでいけば満足できるか

8 月 6, 2008 on 1:13 pm | In 社会 | No Comments

記録 親鸞会


 7月29日、米大リーグ、マリナーズのイチロー選手が、日米通算3000本安打を達成しました。
 レンジャーズ戦の1回、第1打席で、初級を打って、大台に乗せたあたり、『さすがはイチロー』と喜んだファンも多かったことでしょう。

 でも、当の本人は、「3000本は通過点でしかない」と、さらりと語っています。
 まずは、張本勲の日本記録3085本を超え、次に、ビート・ローズの大リーグ記録4256安打を目指す。現役での活躍について、「目標は45歳、夢は50歳」と言っていますから、今のペースで打ち続ければ、35歳のイチローにとって、それは十分可能かも。

 好きな野球で、数々の実績を挙げてきたイチローは、世人のあこがれ、ヒーローですが、NHKのインタビューで、心境を問われ、
「達成感はありません」
「真っ暗です。でも、もがき苦しんで近づいていけば、いつか光が見えるのではないか」
と、告白していました。

 そういえば、ジュニアバンタム級世界チャンピオンになったボクシングの鬼塚勝也選手も、充足感は得られず、ずっと最後まで、求めているものが求まらない「繰り返し」だったと、その胸中を吐露しています。

   少年の頃、世界チャンピオンはスーパーマンみたいな存在やと思ってきた。
   俺にとっては神様に近い存在ですよね。凡人の俺が、そんな凄い場所に
   辿りつくことができたら、いったいどんな凄い人間になれるんだろう。
   そのことだけを励みにここまで頑張ってきました。
   しかし、試合に勝ってはみたものの、あるはずのものが何もないんです。
   「エッ、何なのこれ?なんで、何もないんや?」
   「いや、次勝てばきっと何かが得られる」
   そう信じて、次から次へと試合を積み重ねていきました。だけど何も残らない。
   試合が終わった夜は、生き残れた実感と自分が探し求めたものが何もなかったと
   いう寂しさで発狂しそうになりました。俺は常に素直に飛び跳ねる自分で
   おりたいのに、充足感がないから、「何でや?」という思いばかりが
   虚しく深まっていく。最後の試合までずっとその繰り返しでした。
  (『週刊文春』平成6年11月)

 果たして、イチロー選手が大リーグ記録に到達した時、『光』は見えるのでしょうか。
 (E)

女性平均寿命が世界一の日本……真に長寿を喜ぶカギ

8 月 4, 2008 on 2:36 pm | In 社会 | No Comments

寿命 仏教


 昨年の日本人の平均寿命は、女性が85.99歳、男性が79.19歳で、過去最長。
 女性は23年連続で世界一、男性はアイスランド、香港についで3位と報じられました。

 子供のころ、86歳といえば、随分長生きされた方だなあと感じていましたが、今や平均とは、驚きます。

 命が延びた要因は、医学の進歩と、飲酒運転による事故をきっかけに、交通安全への意識が高まり、交通事故死が減ったためではないか、と、分析されているそうです。

 さらに、三大死因である「がん、心臓病、脳卒中」が克服された場合、平均寿命は、女性が93.11歳、男性が87.44歳になるとも予測されています。

『長寿』と聞けば、喜ばしいことのように聞こえますが、
『長生きすれば恥多し』ともいわれます。

 だれが言ったか、年を取ると、

「頭は白くなるが、腹は黒くなる。
 トイレは近くなるが、耳は遠くなる。
 聞きたがる、欲深くなる、くどくなる。
 気短になる、愚痴になる、出しゃばりたがる、
 世話焼きたがる、またしても、同じ話に孫褒める、
 達者自慢に人は嫌がる」

などと言う人まであります。

 お互い、嫌われないように元気で長生きしたいもの。

 延びた命で何をするかが、明確であってこそ、真に長寿を喜ぶことができるのではないでしょうか。
 (E)

 (関連)>>仏法聞ける長者が有り難い(親鸞会.net)

自殺をあおるような歌詞に賛否両論

8 月 1, 2008 on 1:17 pm | In 社会 | No Comments

森山直太朗


 8月27日に発売される、シンガーソングライター森山直太朗の新曲「生きてることが辛いなら」に、「いっそ小さく死ねばいい」という歌詞があり、賛否両論が巻き起こっています。

 冒頭の「生きてることが辛いなら いっそ小さく死ねばいい 恋人と親は悲しむが 3日と経てば元通り……」という歌詞は、自殺をあおっているようにも聞こえます。

「過激すぎる」「どきっとした」という声から、「心にしみる」といった共感まで、ネットでの書き込みは1000件を超えたそうです。

 宣伝担当者は「決して、冷たく死を突き放しているわけではありません。どっきりさせるような毒のある表現がありますが、死を考えてみることで、命の大切さ、尊さが分かるよ、と言いたかったということです」と話していますが、どこまでメッセージが伝わっているか、疑問が残ります。

「人間に生まれたのは、このためだ。この目的を果たすまでは、どんなに辛くても、生き抜きなさいよ」と、人生の目的を明確にしてこそ、生命の尊厳が明らかになるのではないでしょうか。
 (R)

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