浄土真宗 一覧

シェークスピアは実在したのか

来年は、シェークスピア没後400年になりますが、『ハムレット』や『オセロ』『マクベス』『リア王』などの傑作を残したシェークスピアとは何者なのか、闇に包まれています。

公式には、1564年にイングランド中央に生まれた、ウィリアム・シェークスピアという人が、偉大な詩人シェークスピアだったと言われています。しかし、ウィリアム・シェークスピアという人が実在したことは確かですが、本人の手書きの原稿は、一つも残っていません。遺言書を見ても、この人が劇作家であることを裏付けるような記述は、まったくありません。

そこで昔から、シェークスピアというのは、複数の作家のペンネームだという説や、事情があって身分を隠さざるを得なかった教養人だという説が、絶えません。

そんな説を一蹴して、ウィリアム・シェークスピアこそ本物のシェークスピアだと主張するのは、「シェークスピア生誕地協会」です。そこに、「シェークスピア劇の作者を問う会」が挑戦状を叩きつけ、公開討論でウィリアム・シェークスピアが本物であることを示せたら、4万ポンド寄付すると言いました。しかし、協会側は、挑発には乗りませんでした。

そんな論争が起きるのも、シェークスピアの人気が、いまだに高いからなのでしょう。

800年前、京都に生まれられた親鸞聖人も、一時、「架空の人物」という説が唱えられたことがあります。史料の発見により、今日では、そんな説は問題になりませんが、文学も仏法も、大事なのは史実ではなく、中身でしょう。

聖人が説かれた「教え」を、多くの人に知ってもらいたいと思わずにおれません。


御嶽山の次に噴火するのは?

9月27日、長野県と岐阜県にまたがる御嶽山が突如、噴火し、多くの登山客が犠牲になりました。ちょうど秋の紅葉を楽しむ季節の土曜日で、頂上にたくさん人が集まっていたことが、被害を大きくしたといいます。

御嶽山は7年前に小規模な噴火があって以来、大きな活動もなかったことから、関係者の想定を裏切る形となりました。

しかし、日本は110の活火山がある「火山列島」であり、24時間体制で観測しなければならない火山が47あります。その47の「常時観測火山」には、世界遺産に登録された「富士山」も含まれます。

3.11の大震災で、津波と原発事故の被害で世間中が騒いでいたとき、火山学者を震え上がらせる出来事がありました。3月15日に、富士山直下型のマグニチュード6.4の地震が起きたのです。東日本大震災が引き金となって、富士山が噴火するのではないかと、専門家に衝撃が走りました。

富士山は3百年前に噴火して、大きな被害を出して以来、沈黙を続けていますが、富士山に限らず、日本の活火山は、いつ噴火してもおかしくない状態だと言われています。

しかし、安心できないのは、火山がひしめき合っている日本だけではありません。2600年前、インドで活躍された釈迦は、人生を「噴火山上の舞踏」に例えておられます。すべての人は、噴火山の上でダンスをしているようなものだから、どれだけ政治や経済、科学や医学が変わっても、心から安心できないのだと説かれています。

そんな不安な世の中で、絶対に裏切られない真実は、阿弥陀仏の本願だけだと、親鸞聖人は教えておられます。阿弥陀仏の本願に救い摂られ、地震、津波、台風、噴火、何が起きても崩れない、絶対の幸福になることこそ、すべての人の求めて止まない、人生究極の目的でしょう。

 


犬も歩けば10億円にあたる

カリフォルニア州で、何年間も同じ道で飼い犬の散歩をしていた40代のカップルが、地面から古い缶が突きだしているのを発見しました。

掘り起こしてみると、中には大量の金貨が入っていました。金属探知機で周囲を探すと、8つの缶から1400枚の金貨が見つかり、推定10億円の価値があったそうです。

5月に、インターネット大手のアマゾン・ドットコムと、カギンズのサイトで販売したところ、初日の売り上げは4億円に達したといいます。アメリカで発見された埋蔵金貨としては、史上最高額と言われています。

おとぎ話のような話ですが、実は2600年前、インドでも似たような話がありました。『光に向かって100の花束』という本から引用します。

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毒蛇に気をつけよ 身を責める財宝

「そこに、毒蛇がいるぞ。かみつかれぬように」
「ハイ、心得ております」
釈迦に従って歩いていた阿難が答える。

その会話を聞いた農夫が、怖いものみたさにのぞいてみた。
なんとそこには、まばゆい金銀財宝が、地中から顔を出しているではないか。
「昔、だれかが埋め隠したのが、大雨で洗いだされたにちがいない。こんな宝を毒蛇と間違うとは、釈迦も、まぬけやろうだ」
農夫は喜んで持ち帰った。

いっぺんに生活は華美になり、国中の評判になった。王様の耳にも入り、あやしまれ、厳しい詮議を受けて白状した。
かかる大枚の財宝を横領するとは、許せぬ大罪。死刑に処するが3日間の猶予を与える、と、いちおう帰宅させた。
次第をきいて家族は、嘆き悲しんだ。
「ああ、お釈迦さまは偉い。間違いなく毒蛇だった。
オレがかみ殺されるだけでなく、妻子にまで毒がまわり、たいへんなことになった。家族そろって平和に暮らせるのがなによりだ。財宝が、かえって身を責める道具になった」
農夫は心から懺悔した。

翌日、呼び出しがかかった。
死刑が早まったのかと、青ざめて法廷に出ると、
「おまえの罪はゆるす」
との大恩赦。理由は、
「おまえが帰る前に床下に家来を忍ばせて、すべてを聞いた。お釈迦さまのお言葉から、おまえの懺悔。考えてみると、おまえばかりが毒蛇にかまれるのではなかった。とりあげるオレも、酒色におぼれ、国を破滅させるところだった。
財宝はお釈迦さまに使ってもらおう」
とのことだった。
一部始終を聞かれた釈迦は、微笑されながら、
「この世の宝は身を苦しめる道具になることが多い。さっそく、みんなが絶対の幸福になる仏法を伝えるために使おう」
と、お預かりになった。

大臣や総理までつとめたものが獄舎につながれ、毒にあてられ、悩んではいないか。

毒蛇の被害者は、周囲にみちている。

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宝くじに当選した人が、働く気力を失って破滅する話はよく聞きますが、仏説まことと思わずにおれません。


友達をレンタルして寂しさ解消?

とうとう「友情」を買う時代が来ました。映画やレストランに、一緒に行く相手が欲しければ、つき合ってくれる友達を、ネットで探せるのです。

そんな「友達レンタル」が、ここ数年、ネット上で人気になっています。中でも「レントアフレンド」には、世界中の50万以上の「友達」が登録されていますから、あらゆる要望に応える友達が、月額25ドルの会費で見つけられます。

今ほど、孤独な時代はないのかも知れません。友達と一緒に旅行に行っている時でさえ、一人一人が、自分の携帯電話に夢中になっています。その寂しさに耐えられず、お金で友情を買っているのかもしれませんが、そんな「金の切れ目が縁の切れ目」になる関係が、本当の友情といえるのでしょうか。

なかには、「友情を金で買わなければならない自分は、ダメな人間なのでは」と、ますます落ち込んでしまう人もいるといいます。

この寂しい孤独な人生で、「お前のことをすべて分かっているぞ」と、呼びかけて下さっているお方が阿弥陀仏です。本当の私を、すべて分かっておられる、阿弥陀仏に救われてこそ、孤独に震える魂が、絶対の幸福になれるのです。


台風に備えは大丈夫?

11月8日に、巨大台風(台風30号)がフィリピンを襲い、犠牲者は3600人を越えました。家を失った人は90万人、被災者は1180万人に達しているといいます。

フィリピン政府の気候変動委員会の研究によれば、これから何十年にもわたって、もっと大きな台風が数多くやってくるだろうと予測されています。

日本でも、台風26号によって、記録的な大雨が降り、伊豆大島などに大きな被害を与えました。しかし、そんな台風より、もっと恐ろしいのが無常(死)の風です。

どんなに身体を鍛えた人でも、無常の風に吹かれたら、ひとたまりもありません。戦後最強の力士といわれ、数々の記録を作った大鵬も、今年、亡くなっています。親鸞聖人は、9歳の時に、この無常の風の激しさに驚かれ、後生明るい身になりたいと思われ、仏門に入られました。

後生、明るい世界に往きたいのは、全ての人の願いでしょう。親鸞聖人は29歳の時、法然上人に巡り会われて阿弥陀仏の本願を聞かれ、必ず弥陀の浄土へ往ける、後生明るい心に救われておられます。

確実な未来である後生が明るくなってこそ、現在から大安心できます。この人生を、いかに明るく楽しく生きるか。その解答を教えられた方が、親鸞聖人なのです。


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